• 福田 康隆

年頭所感

JAPAN CLOUDの福田です。今年もよろしくお願いします。


2020年を振り返るにあたり、新型コロナウイルス感染症の影響について触れないわけにはいきません。第二波の後に、一時期落ち着きかけたかに見えた感染者数も年末から年始にかけて急速に増加しており、多くの方が先の見えない不安を抱え、医療関係者の方々は大変な苦労をなさっているかと思います。一日も早く収束する事を願ってやみません。


また、このことをきっかけに「リモートワーク」「デジタル化」が促進され始めたという感想を持たれた方も多いことと思います。働き方における変化の過程で強く印象に残ったことがあります。それは、仕事柄日本だけではなくアメリカのIT企業の人たちと定期的に会話しているのですが、日本人が「リモートワークで問題ない」「ジョブ型の導入や成果主義を導入すればみんながオフィスに集まる必要はない」「これからの営業活動はオンラインが主流になる」と語る人が多かったのに対して、海外の人は「リモートワークだけでは意思疎通が難しい」「オンラインの採用面接ではカルチャーフィットなどが判断しづらい」「営業活動で対面で会えなくなったのが課題だ」という声を聞く事が多かったことです。


特に最後のセリフをオンラインコミュニケーションツールの企業幹部が話していたのは、非常に印象的でした。私見ですが、これは日米のスタート地点が違うことが理由だと考えています。日本はこれまでリモートワーク、電話会議、ウェブ会議などがそれほど進んでいなかったためにその便利さに気づき、その一方で、アメリカはその便利さは既に享受していて、逆にオフラインのメリットが失われた事の意味に気づいているのだと思います。よくよく考えてみれば、オンライン・ウェブ会議は当たり前のように行なっていた米国のIT企業でも、営業のトップは「飛行機に乗ることが仕事」と言われるくらい、世界各国を飛び回って顧客と会うことが仕事でした。


人類の歴史を振り返っても、一度便利になったものが不便な方向に戻るということはありません。その点において、デジタル化は不可逆ですが、手段と目的を混同しないように気をつけなくてはなりません。IT業界に身を置く立場として、「リモートワーク」「デジタル化」「DX」「SaaS」という流行のキーワードに乗ってツールを提案していく事は、短期的な売上につながるかもしれません。しかし、顧客の成功なくして中長期的な市場全体の成長は実現できません。


JAPAN CLOUDは、海外における新しい分野のITサービスを日本の皆様に提供していく事をミッションとしていますが、単に新しいもの、流行りそうなものではなく、本質的な企業の課題解決につながるものを正しい活用方法とともに届ける事で、真のカスタマーサクセスを実現していきたいと考えています。


改めまして本年もよろしくお願いします。